Publisher : 新潮社 (January 25, 1977)
Language : Japanese
Paperback Bunko : 256 pages
ISBN-10 : 4101047022
ISBN-13 : 978-4101047027
Dimensions : 5.83 x 4.13 x 0.79 inches
最古の神話、最高の物語。
親から子へ、子から孫へ、二千年間語り継がれる詞章の結晶。
道ばたの石や木、小さな池や山も、遠い昔から言い伝えられてきた伝説で彩られている。かつては私たちの身近にいくつも伝えられ、民間信仰と結びついて生活の一部となっていた伝説。
「咳のおば様」「山の背くらべ」「神いくさ」など、今では語る人も少なく、忘れ去られようとしている伝説の数々を、民俗学の先駆者が、全国からくまなく採集し、美しく平易な文章で後世に残さんとした名著。
【目次】
再び世に送る言葉
はしがき
咳のおば様
驚き清水
大師講の由来
片目の魚
機織り御前
御箸成長
行逢阪
袂石
山の背くらべ
神いくさ
伝説と児童
伝説分布表
解説:池田弥三郎
年譜
索引
【著者の言葉】
伝説と昔話とはどう違うか。それに答えるならば、昔話は動物の如く、伝説は植物のようなものであります。昔話は方々を飛びあるくから、どこに行っても同じ姿を見かけることが出来ますが、伝説はある一つの土地に根を生やしていて、そうして常に成長して行くのであります。雀や頬白(ほおじろ)は皆同じ顔をしていますが、梅や椿は一本々々に枝振りが変っているので、見覚えがあります。可愛い昔話の小鳥は、多くは伝説の森、草叢の中で巣立ちますが、同時に香りの高いいろいろの伝説の種子や花粉を、遠くまで運んでいるのもかれ等であります。……(本書「はしがき」より)
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